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2021年度 教育の質向上サイクル推進助成(Education Enhancement Cycle Grant:EdCycle Grant)の募集について

《 背景 》

2016年度より開始した本学の教育改革は,その準備期間を加えれば,目標の設定や計画から実際に展開する段階を経て,着実に実施しながらも内容の検証や評価を実施する時期に入ってきています。すなわち,当初の目標や計画と実行を照らし合わせながら実施内容を再確認(修正)するといった,教育の質向上サイクルの構築が求められています。

そこで,『学生が自ら学び考える教育』を目指す本学の教育改革をさらに推進するために,学生が主体的・発見的に学修へ取組むことで創造力を育んできた創造性育成科目群*による創造性育成教育の実績と,アクティブ・ラーニングによる授業実践を試みたいという教員への支援(アクティブ・ラーニング支援制度*)を発展的に統合した助成制度を2018年度より開始しました。これにより,「Student-Centered Learningの実現」を強く後押ししたいと考えています。

*創造性育成科目:
2004年度より学部・大学院において学生の能動的・発見的な学習を促す科目の認定及び選定(選定された科目には経費支援有)の制度を導入。2018年度で経費支援は終了しましたが,創造性を育成する科目の指定は継続しています。
*アクティブ・ラーニング支援制度:
2016-2018年度に教育革新センターで実施したアクティブ・ラーニングによる授業実践を試行する教員への支援制度。

《 目的 》

本助成(以下,「EdCycle Grant」)は,本学における教育の質向上に資する新しい取組み,既存の取組であっても改善活動で質向上を目指す取組みや学内の教育改善モデルとなる取組みを支援することにより,教員及び組織のもつ教育力を活性化し,本学の教育改革を加速することを目的としています。

1. 対象事業

本学が中期目標・中期計画で掲げる教育に関する目標・計画の達成に貢献する部局等の主体的な取組みを対象とします。特に本学が掲げる「Student-Centered Learningの実現」に資する取組みを求めています。

本助成をステップに新たな展開を構想する取組み,これまでの実績を踏まえて更なる充実を図ろうとする取組み,いずれの申請も対象とします。

【取組み例】

(例示にとらわれず,意欲的で教育課程,教育方法,教育内容にインパクトを与える取組みを歓迎します)

○学生の創造性を育む取組み
○新たな教育方法を展開する取組み(アクティブ・ラーニング,協働・協調を活かした学修,ケースメソッドによる学修,課題に基づいた学修,地域社会と連携した学修,TAを活用した学修など)
○動画を始めとしたオンライン学修コンテンツを活用する取組み
○学生が自主的に自学自修を推進する取組み(「学びの7か条」の具体化,相談室の強化など)
○英語教育の充実・促進に資する取組み(FD実施などを含む)
○他大学や企業とのコラボレーションを推進する取組み
○カリキュラム改善を推進するための調査・分析
○教育・学修を評価する新しい方法の提案と実行
○教育・学修の成果を可視化する新しい手法の提案と実行

2. 申請者等

申請者は,下記に示す組織(以下,各部局等と呼ぶ)の長とします。

応募する取組の実施(企画・計画,実行・運営,検証・評価等)に責任を持つ常勤教員を取組責任者とします。

・各学院
・リベラルアーツ研究教育院
・附属図書館
・共通教育組織(リーディング大学院教育課程,教養科目群実施委員会含む)
・共通支援組織

※ 学院を跨ぐ複合系コースの申請については,以下の通りです。

① 複合系コースの申請者は,次のいずれかとして申請ください。

1. コース主任のみとする。

2. 取組責任者の所属する学院長とコース主任の両名併記とする。

② コース主任のみで申請する場合は,関係する学院からではなく自コースからの拠出金を想定いただくことになります。関係するいずれかの学院に拠出金を要求する場合は,当該学院と事前に相談し,上記①2で申請してください。

ただし,拠出金等の関係がない場合でも,関係する全学院に本申請について適当な時期に報告してください。

3. 採択予定件数

1~4件程度

※ 全体の予算規模にあわせて調整を行う場合があります。

4. 助成期間

助成期間は原則,申請年度の次年度4月からの2年間とします。

5. 助成額

1 件あたり,50~120 万円/年度とします。各部局等は,当該助成額の30%以上を拠出してください。例えば,助成額が 120 万円の場合,当該部局等からは 36 万円以上を拠出することになり(外部資金(研究目的除く),企業等からの寄付金も可),156 万円/年度の事業規模を展開することができます。

但し,次に示す部局等は拠出の必要がありません。

・リベラルアーツ研究教育院
・附属図書館
・共通教育組織(リーディング大学院教育課程,教養科目実施委員会含む)
・共通支援組織

なお,2021年度の本学予算は大変厳しい状況になることが見込まれており,申請経費(取組み規模)からの縮小をお願いする場合があります。

6. 審査方法

教育・国際連携本部の教育推進部門に設置する「EdCycle Grant実施委員会」が,各部局等から提出された申請書を審査し,採否及び助成額の審査結果について教育・国際連携本部へ報告し,教育・国際連携本部が決定します。

採択審査は,申請書による書面審査を行い,必要に応じてヒアリング審査を行います。

7. 審査の観点

本助成の目的に照らして次の観点を踏まえ,総合的に審査します。

1)「Student-Centered Learningの実現」を踏まえて,それを加速する取組みとなっているか。
2)計画・実施・検証のプロセスを明確にした取組みになっているか。
3)教員及び組織のもつ教育力を活性化する取組みとなっているか。
4)他の授業や取組にも応用可能で波及性が期待できる取り組みとなっているか。

8. 採択後の評価

【中間評価】

助成期間の初年度終了後に,「EdCycle Grant実施委員会」は,採択取組みの進捗状況を確認し,より良い成果が生まれるよう,中間評価を行います。

なお,採択取組みは,その中間成果を,教育革新センターが主催するシンポジウムで報告することとします。

【事後評価】

助成期間の終了を受けて,「EdCycle Grant実施委員会」は,採択取組みの達成度を確認し,質向上サイクルの推進が図られるよう,事後ヒアリングを行います。

なお,採択取組みは,その成果を,教育革新センターが主催するシンポジウムで報告することとします。

9. 応募方法

応募を希望する場合は,下記の「申請書1」及び「申請書2」を〆切までにメールでご提出ください。

【応募〆切】

2021年1月12日(火)16時必着

【提出先】

学務部教務課教育企画グループ kyo.kyo[at]jim.titech.ac.jp ( [at] を @ に置き換えてください)

【公募要領,申請書,Q&A集はこちら】

《 以下の公募要領等は、学内限定でダウンロード可能です。》

公募要領【PDF】

申請書1【Word】

申請書2【Excel】

Q&A集【PDF】

10. 審査結果通知

審査結果については,応募〆切後1ヶ月程度を目途にお知らせする予定です。

11. 担当事務(お問合せ)

学務部教務課教育企画グループ(岡村)

内 線:7603

E-mail:kyo.kyo[at]jim.titech.ac.jp ( [at] を @ に置き換えてください)