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教育革新シンポジウム2021「学生のエンゲージメントを高める授業づくり3 -ウィズコロナ及びアフターコロナ時代のニューノーマルな大学授業のありかた- 」開催報告

教育革新センター(以下,CITL)は,2021年10月6日(水)に教育革新シンポジウム2021「学生のエンゲージメントを高める授業づくり3―ウィズコロナ及びアフターコロナ時代のニューノーマルな大学授業のありかた―」を開催しました。

2015年度から7年目,通算9回目の開催となる本シンポジウムでは,2019年度及び2020年度に引き続き,「学生のエンゲージメントを高める授業づくり」と題して,コロナ禍におけるこの1年半あまりの壮大な実験をふり返り,本学のオンライン授業において学生のエンゲージメントを高めるために工夫された取り組みをグッドプラクティスとして紹介し,それらの事例を踏まえ,今後のウィズコロナ及びアフターコロナ時代の「ニューノーマル」な授業スタイルを検討しました。

当日は,学内教職員限定のオンライン(Zoomウェビナー)開催でしたが,112名の参加がありました。

シンポジウム冒頭,益一哉学長より開会挨拶があり,続いて,室田真男教授(リベラルアーツ研究教育院/CITL兼務教員)より本シンポジウムの趣旨説明がありました。

その後,井村順一CITLセンター長より,本学におけるオンライン授業の振り返りとして,2020年度の学修状況やコロナ禍・収束後における学生・教員の学習観・授業観に関する調査結果について報告がありました。

続いて,4名の登壇者より,ニューノーマルに向けたグッドプラクティスの事例紹介として,それぞれの視点から,オンライン授業における自身の経験を踏まえた取り組みの紹介がありました。その後,質疑応答があり,登壇者が参加者からの質問に答えました。

プラクティス紹介後,パネルディスカッションがあり,コメンテーターの田中岳岡山大学副学長(全学教育・学生支援機構教授/前CITL副センター長)より,各登壇者のプラクティス紹介に対する知見・分析が述べられ,各登壇者と意見を交えつつ,今後のニューノーマルに向けた本学の授業づくりの在り方について検討を行いました。

最後に,水本哲哉理事・副学長(教育担当)より閉会の挨拶があり,シンポジウムは盛会のうちに終了しました。

本シンポジウムを終えて行ったアンケート(58名/回収率51.8%)では,参加者の満足度は「満足」と「やや満足」を合わせて98.2%と極めて高く,また,「ご自身の授業に活用できそうな知見を得られましたか?」という質問に対しては,「そう思う」と「どちらかいえばそう思う」を合わせて69.0%と今回のテーマが有益であったことが見て取れました。自由記述には,「学生との対話にもっと時間を割こうと思います。」「これからも,学生アンケートで評価が高い先生方の着眼点や工夫した点などを聞きたい。」「突然のオンライン化にも柔軟に対応しつつ、これまでの授業の質を保つどころかさらに高いレベルを目指すという教育への姿勢に感銘を受けました。」等の感想が寄せられました。

なお,当日の発表内容については,CITLウェブサイトにおいて学内限定で動画をオンデマンド配信しておりますのでご覧ください。

>>>発表動画一覧はこちら (学内限定)

プログラム

学生のエンゲージメントを高める授業づくり3
―ウィズコロナ及びアフターコロナ時代のニューノーマルな大学授業のありかた―

○オープニング

16:30~16:35

(5分)

開会挨拶・趣旨説明

益 一哉 学長

室田 真男
リベラルアーツ研究教育院 教授 / 教育革新センター兼務教員

16:35~16:45

(10分)

「本学におけるオンライン授業の振り返り」

井村 順一
工学院 教授 / 教育革新センター長

○ニューノーマルに向けたグッドプラクティス事例紹介<発表10分・質疑5分>

16:45~17:00

(15分)

「俺の講義」

西田 祐介
理学院 准教授 (電磁気学Ⅰ,Ⅱ担当)

< 視点 >

ライブ感のあるオンライン授業とふり返り機会の提供。

17:00~17:15

(15分)

「形成的評価とフィードバック」

大友 明
物質理工学院 教授 (無機化学(固体化学) 担当)

< 視点 >

授業ごとに課題を出し達成度を確認し,記述式のQ&Aを共有する。

17:15~17:30

(15分)

「受講生からのお便りで構成するラジオ形式反転講義」

山岡 克式
工学院 教授 (ネットワーク基礎理論 担当)

< 視点 >

授業前に課題の形で事前学習をさせ,生じた質問や疑問を事前に提出させる。
授業は,提出された質問や疑問の紹介とその回答を,ラジオ番組形式で実施。

17:30~17:45

(15分)

「対話と笑顔で皆が生き生きする参加型授業」

中野 民夫
リベラルアーツ研究教育院 教授 (コミュニケーション論B 担当)

< 視点 >

学生同士の対話を重視した,教えるより学び合う場をつくる参加型授業。

○パネルディスカッション

17:45~18:25

(40分)

コメンテーター

田中 岳
岡山大学副学長 / 全学教育・学生支援機構 教授

(2021年3月まで本学教育革新センター副センター長・教授を歴任)

○クロージング

18:25~18:30

(5分)

閉会挨拶

水本 哲弥 理事・副学長 (教育担当)

益学長の開会挨拶の様子
井村教育革新センター長の発表の様子
西田准教授(電磁気学Ⅰ,Ⅱ 担当)の発表の様子
大友教授(無機化学(固体化学) 担当)の発表の様子
山岡教授(ネットワーク基礎理論 担当)の発表の様子
中野教授(コミュニケーション論 担当)の発表の様子
パネルディスカッションの様子
水本理事・副学長の閉会挨拶の様子

畠山久 教育革新センター 准教授(司会)

仲谷佳恵 教育革新センター 特任講師(司会)

お問い合わせ

東京工業大学 教育革新センター

TEL:03-5734-2993

E-mail:citl[at]jim.titech.ac.jp ( [at] を @ に置き換えてください)

担当者:山崎,福井