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2025年度 教育の質向上サイクル推進助成(Education Enhancement Cycle Grant:EdCycle Grant)の募集について

概 要

東京科学大学理工学系では,2016年度より開始した教育改革から,目標の設定や計画から実際に展開する段階を経て,内容の検証や評価を行い,その結果に基づいて見直しや改善を図り,再度,実施内容を確認して実行する「教育の質向上サイクル」を構築しています。特に,教育改革の根幹をなす「Student-Centered Learningの実現」を強く後押しするために,教育の質向上サイクル推進助成(Education Enhancement Cycle Grant: EdCycle Grant)では,教員および組織のもつ教育力を活性化する教育の質向上に資する新しい取組み,既存の取組みをさらに発展させて質向上を目指す取組み,全学的な支援で実施するのがふさわしい取組み,学内への波及効果が高い教育改善モデルとなる取組みを支援します。

2024年10月の大学統合後,2028年3月までを移行期間と位置づけ,統合前の教育課程は変更しないこととしておりますが,この移行期間中も学部・学院の枠を超えた「共に学ぶ仕組み」の早期導入や,専門教育においても「他の専門分野を体系的に学修し自身の専門とする分野の幅を広げる仕組み」を導入することとしております。そこで,今回はこれらの仕組みをより推進するような取組みの提案も積極的に支援します。

詳 細

1. 対象事業

中期目標・中期計画で掲げる教育に関する目標・計画の達成に貢献する部局等の主体的な取組み(ただし,医歯学系のみの取組みは対象から除きます。)を対象とします。特に「Student-Centered Learningの実現」に資する取組みや統合後の「共修教育の推進」や「融合教育の推進」に資する取組みを求めています。

本助成を第一ステップとして新たな展開を構想する取組み,または,これまでの実績を踏まえて更なる充実を図ろうとする取組み,いずれの申請も対象とします。

取組み例(例示にとらわれず,意欲的でインパクトを与える取組みを歓迎します)

○学生の創造性を育む取組み

○学生が主体的に自学自修を推進する取組み

○新たな教育方法を展開する取組み

○オンライン教育を全学的に推進する取組み

○英語授業の充実・促進に資する取組み(FD実施などを含む)

○他大学や企業とのコラボレーションを推進する取組み

○カリキュラム改善を推進するための調査・分析

○教育・学修を評価する新しい方法の提案と実行

○教育・学修の成果を可視化する新しい手法の提案と実行

○異なる専門領域の学生同士で「共に学ぶ仕組み」や「学習者自身の専門分野を広げる仕組み」を構築し、共修教育や融合教育を推進する取組み

2. 申請者等

申請者は,応募する取組の実施(企画・計画,実行・運営,検証・評価等)に責任を持つ理工学系の常勤教員とします。取組みの分担協力者として医歯学系の教員を加えることは妨げません。また,実施段階での医歯学系の組織との積極的な協働も歓迎します。

なお,応募する際は,上記の取組を実施する組織(※)の長の承認を得た上でご応募ください。

※各学院,リベラルアーツ研究教育院,附属図書館,共通教育組織(ヘルスケア教育機構及び医療・創薬イノベーション教育開発機構を除く。),共通支援組織

3. 採択予定件数

1~5件

※全体の予算規模にあわせて調整を行う場合があります。

4. 助成期間

原則,2025年10月から2027年3月までの1年6か月間とします。

5. 助成額

1件あたり,50~100万円/年度とします。

(ただし,2025年度分については,助成期間が半年間であることから,応募状況等によって,予算の範囲内で減額して採択される場合があります。)

6. 審査方法

教育本部の教育推進部門に設置する「EdCycle Grant実施委員会」が,各申請者から提出された申請書を審査し,採否及び助成額の審査結果について,教育本部会議の議を経て,教育本部長が決定します。

採択審査は,申請書による書面審査を行い,必要に応じてヒアリング審査を行います。

7. 審査の観点

本助成の目的である,「教育の質向上」に照らして次の観点を踏まえ,総合的に審査します。

1)これまでの「Student-Centered Learningの実現」や統合後の「共修教育の推進」や「融合教育の推進」を踏まえて,それを加速する取組みとなっているか。【目的妥当性】

2)主な構成員ならびに必要な費用等が明示された実施可能な計画であり,期待される教育効果の検証プロセスが組み込まれているか。【実行性】

3)教員及び組織のもつ教育力を活性化し,学生の主体的な学びに働きかけるインパクトのある取組みとなっているか。【新規性・重要性】

4)他の授業や教育活動にも応用可能な実施内容であり,全学的な教育の質向上への波及効果が期待できる取組みとなっているか。【波及性】

8. 採択後の評価

【中間評価】

助成期間の初年度終了時に,「EdCycle Grant実施委員会」は,採択取組みの進捗状況を確認し,より良い成果が生まれるよう,中間評価を行います。

【事後評価】

助成期間の終了を受けて,「EdCycle Grant実施委員会」は,採択取組みの達成度を確認し,質向上サイクルの推進が図られるよう,事後ヒアリングを行います。事後ヒアリングおよびその発表動画は,学内公開されます。

なお,採択取組みは,その中間と最終の成果について,教育革新センターが主催するシンポジウム等で報告する予定です。また,事後評価が特に高い取り組みは,別途,現在検討を進めている東京科学大学教育賞(仮称)へ推薦を行う場合もあります。

9. 応募方法

応募を希望する場合は,「様式1」及び「様式2」を〆切までにBox(ファイルリクエスト)へご提出ください。併せて下記連絡先までメールで提出のご連絡をお願いいたします。

【応募〆切】

2025年6月23日(月) 17時必着

10. 審査結果通知

審査結果については,2025年8月にお知らせする予定です。

11. 本件問合せ先

教育推進部教務課教育企画グループ

内 線:7603

E-mail:stu.edu@adm.isct.ac.jp