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教育の質向上を目指して「全学FD2021」を実施

東京工業大学は,教育の質向上を目指した教員向けの研修「全学FD2021」を,12月6日にオンラインで開催しました。

今回の研修テーマは,2016年度より始まった本学の教育改革の柱の1つである「学生が自ら学び考える教育の実現」を念頭に,「ニューノーマル時代の授業デザインと研究室内教育−Student-Centered Learning の実現に向けて−」としました。

例年,宿泊形式で実施していますが,今年も昨年に引き続き,新型コロナウイルス感染症拡大に配慮しオンライン開催となり,全学から教員49名が参加しました。また,当日は,小倉康嗣監事及び三矢麻里子監事がオブザーバーとして参加しました。教育革新センターは,企画段階から実施運営まで担当しました。

全プログラムを終えて行ったアンケート(43名/回収率87.8%)では,参加教員の満足度は「そう思う」と「ややそう思う」を合わせて91.6%と高く,特にグループ活動(検討),トーク及びレクチャーセクションが有益であったことが見て取れました。自由記述には,「教員間のディスカッションはとても勉強になった」,「個々の研究室が抱えている問題や悩みの共通理解が進んだことが,大変良かった」といった感想が寄せられました。

当日の実施風景については,本稿末に掲載のプログラムと併せ,以下をご一読ください。

当日は,開会挨拶及びオリエンテーションの後,Zoomのブレイクアウトルームに分かれてグループ活動を開始しました。参加教員は,「A: ニューノーマル時代の授業デザイン」もしくは「B: ニューノーマル時代の研究室内教育」というテーマごとにグループ(A1~A3,B1~B4)に分かれ,自身の授業や研究室内での実践・経験等を共有して,プレゼンテーションに向けて,活発な意見交換と検討が展開されました。

グループ活動の様子

続くトークセッションでは,今回のテーマに関連して,益一哉学長から,「オンライン授業の今後の課題」,「修士課程における講義の在り方」,「インフォーマルコミュニケーションの重要性」等の話題提供がありました。

水本哲弥理事・副学長(教育担当)からは,授業の進め方や研究室内教育における自身の知見・経験等の話題提供がありました。その後,学長及び理事・副学長へ質疑がなされ,活発に意見が交換されました。

益学長と水本理事・副学長のトークセッションの様子

休憩後引き続き,各グループはブレイクアウトルームに分かれ,プレゼンテーションの準備に向けて,活発な意見交換と検討を展開しました。

その後,各グループは,テーマごとにプレゼンテーションを行いました。「授業デザイン」のグループでは,「オンラインと対面をどうミックスしていくべきか」や,「成績評価の在り方」,「オンデマンド教材をどう制作するか」等について検討結果の発表がありました。「研究室内教育」のグループでは,インフォーマルコミュニケーションや学びあい環境の構築を促進するため,「OB/OGによるオンライン講演会」や「研究室Slack」,また,Zoomを活用した学生同士の交流・相談の場(「オンラインオフィスアワー」)を設けることの提案などがなされました。その後,各グループ発表に対して活発な質疑応答がありました。

プレゼンテーションの様子

プレゼンテーション終了後は,保健管理センターの齋藤憲司教授から「研究室内教育と適応・成長支援」と題する,コロナ禍における「学生のこころ」の問題や研究室内での関わり方についてレクチャーが行われました。

閉会挨拶の後,全てのプログラムが終了しました。

齋藤教授によるレクチャーの様子
集合写真撮影の様子

プログラム詳細

2021年12月6日(月) 13:30~18:30  (Zoom開催)
1. 開会,学長挨拶
2. オリエンテーション

3. グループ活動①

検討[ブレイクアウトセッション]・各グループ(A1~A3,B1~B4)に分かれて意見交換,課題共有

4. トーク①

益一哉 学長

5. トーク②

水本哲弥 理事・副学長(教育担当)

6. 質疑

7. グループ活動②

検討[ブレイクアウトセッション]・課題,解決のアイディアまとめ

8. プレゼンテーション

各グループの発表とアイディア共有・質疑

9. レクチャー

齋藤憲司 教授(保健管理センター)「研究室内教育と適応・成長支援」

10. 質疑
11. 閉会

お問い合わせ

東京工業大学 教育革新センター

TEL:03-5734-2993

E-mail:citl[at]jim.titech.ac.jp ( [at] を @ に置き換えてください)

担当者:山崎,福井